2011年06月17日
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鎌倉街道はなぜ径路が変わったのか (杉並区役所自転車往復)

Written By: 川俣 晶連絡先

 瓢箪から駒が出た!

 成田シリーズで、昨日は杉並区役所まで自転車で行ってきました。

 その結果分かったことは以下のとおり。

  • 1時間もあれば自転車で杉並区役所に行ける (往復2時間以内)
  • 杉並区役所方面に向かう大動脈は鎌倉街道の新道である

 電車で行くと思っていた杉並区役所も、直行コースで自転車で走れば近いわけですね。

 それはさておき、2番目の項目を説明します。

鎌倉街道の問題 §

 上北沢方面から北に向かう通称鎌倉街道ですが、この道はかつて神田川を渡ったところで大宮八幡方面に曲がっていたようです。行き先は大宮八幡で良いでしょう。平安時代の重要拠点なので、ここに道路がつながっていることは理にかなっています。

 しかし、現在に道は直進して北に向かいます。いったい、どこにつながっているのでしょうか? かつては「どこにもつながっていない」だと思っていました。井の頭通りを過ぎたあたりでうやむやになって消えていきます。

 しかし、実際に行って見ると成田岬を貫く主要道路に合流しているように見えます。

 では、その道路は最終的にどこにつながるのか。

 杉並区役所に近いところで、青梅街道に接続します。

 つまり、この鎌倉街道は以下のように変化しているわけです。

  • 初期には当時の地域の中心地であった大宮八幡方面へ接続していた
  • 現在は現在の地域の中心地である南阿佐ヶ谷方面へ接続している
  • 近未来は桜上水駅前から南阿佐ヶ谷方面に接続する補助133号線に役割が置き換えられる

 過去、現在、未来と解釈がつながってきましたよ。これはびっくり。

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